About - KABUTO RODS

Kabuto rods では2010年の創設以来、「日本から世界の方々に愛されるロッド」、「世界中のフライフィッシャーにFlyfishingの喜びを共有できるロッドをお届けする事」を基本理念に、
厳選した素材、パーツを用いて1本づつ当工房にて組み上げています。
これまで60か国以上の皆様にお使い頂き大変嬉しい評価を頂いて参りました。また、多くののユーザー様より2本目、３本目とご注文頂く事からも
満足度の高い竿をお届けてできているものと感じております。

FIBERGLASS RODS
かつてFibeeglass製のロッドはメーカーの販売戦略により最新のグラファイトロッドの影に
隠れ廉価なロッドとしての位置付けを余儀なくされた時代がありました。
しかしながら一部のコアなファンによってその価値が見直され、決してノスタルジーだけでは無い実釣に
則した有用性により再び人気を取り戻しました。キャスティングフィール、ラインコントロールのし易さ
魚の動きに追随しティペット切れを防ぐしなやかさなどfiberglassならではのメリットが広く認知される事となったのです。
Kabuto ROdsではこれらグラス素材の利点を最大限生かす素材、テーパーデザインを基に製作しています。
グラファイトの特性に似せようとするのではなく、あくまで「グラスらしさ」を重要視しています。

BAMBOO RODS
バンブーロッドに求めるものは釣り人によって多種多様なものです。
グラファイトやファイバーグラスとは違う何か特別な気持ちの時、私は竹竿を使いたくなります。
むしろ竹竿がそんな気持ちにさせてくれるのかもしれません。
グラファイトやファイバーグラスがラショナル（合理的）なロッドだとしたらバンブーロッドはまさにエモーショナルなロッド。
多くの人が竹竿を手にとる理由ではないでしょうか。
「今日はあまり釣れないのになぜか気分がいい」　そんな竹竿をお届けできればとても嬉しく思います。
しかし悲しいかな我ら釣り人は魚もちゃんと釣りたいという生き物、道具として思う様に機能してくれない竿は
ストレスにさえなり得るでしょう。
当工房で製作されるバンブーロッドは概ねミディアム～ミディアムファストアクションとなります。
日本国内の特殊な釣法に特化した竿ではなく、あくまで世界標準のアクションとなりますので場合によっては期待外れ
となる可能性もございます。テクニカルな内容について長く語る事は野暮だと感じる性分ですので割愛させて頂きますが、
より具体的な内容をお知りになりたい方はどうぞお気軽にお問合せ下さい。

Flyfishingの楽しみ方は千差万別です、大きな魚を求めフリーストーンの川をテンポ良く釣り上がる
狡猾な魚を相手にフライをローテーションしながら魚に対峙する、一緒に釣りに行ける日を思い描きながら
子供や孫にキャスティングをレクチャーする、オフシーズン、川に立てる日を心待ちににフィールドに想いを馳せる。
Kabuto Rodsではこれら全てがFlysihingの楽しみであり喜びであると考えています。
Flysihingの楽しみを共にできるロッド、そんなロッドをお届けしたいと思いながら日々製作をしています。

Kabuto Rodsではブランクの素材、竹の選別、ガイド、グリップに使われるコルク、リールシートの素材、ロッドチューブに
至るまでビルダーである私自身が厳選した素材を用いて製作しています。
ブランクのテーパーデザインについては膨大なトライ&エラーを繰り返しながら設計したものです。
何れのブランクもそれぞれのシチュエーションを想定しテストを繰り返しながら十分な時間をかけ妥協なく設計したものです
したがってモデルの追加はあるものの頻繁にモデルチェンジを繰り返すという概念は存在しません。

製作工程についてはガイドラッピングやグリップ成型はもちろん、ブランクの塗装、リールシートフィラーなども
全て当工房にて製作しています。
リールシートの金具に至ってはニッケルシルバーのバーストックより旋盤で一個づつ削り出しています
市販品や完成品を使えば製作効率は上がりますが、細かいカスタマイズはできなくなります。
例えばフットの長いビンテージリールに合わせてフィラーの長さを変更したり、厚みのあるフットに合わせてリング内径を変えるなど
より細かいご要望にお応えできるメリットがあります。これら膨大な作業工程を一人で行っているため製作効率は極めて低いですが
一本づつ真心を込めて製作しています。
注文が重なったときなどは完成までに長い期間をお待ち頂く事になってしまいますが、完成までの期間も含め
思いを共有していただけると大変嬉しく思います。
Yasuyuki Kabuto